あきらめない靴下

昨年12月、終活に余念のない両親へのクリスマスプレゼントを探していたところに見つけた「山忠のあきらめない靴下」

名前にまず惹かれ、その由来を知ってますます気に入って購入。両親からは珍しく「ありがとうメール」がくる。外反母趾のきつい私も試しで履いてみたところ、温かい上、疲れない。阪神大震災メモリアルウォークで雨の中を10㎞歩いたときも、この靴下を履いていたから歩けたのだと思うほど。その後、年配の方への寒い時のプレゼントはこれに限ると思い、いくつ購入したかな・・・

山忠は昭和33(1958)年、雪国新潟の小さな町で生まれた靴下屋さん。4人兄弟が一台の編み機で作った靴下を行商するところからスタートするものの、最初の靴下は「すぐに穴が開く!」と叱られ、丈夫な糸で丈夫な靴下を開発したら「冷たくて履けない!」と叱られ、純毛の温かい靴下を作ったところ「洗ったら縮んだ!」と叱られ、何度も何度も作り直して、ようやく丈夫で温かく「モノがいい!」と評判の靴下ができたとのこと。

昭和60(1985)年でこの靴下は販売終了するものの、平成27(2015)年、「使い捨てが当たり前の現代に丈夫で長持ちする靴下をもう一度復活させよう」と復刻版を作ることになったとのこと。復刻版を作る際には当時のことを知る70歳を超えた大ベテランに協力を依頼したとか。

これまでそんなに意識したことがなかった靴下だけれど、強い思いを感じることができて、足元だけでなく、心も温かくなり、よし私も頑張ろう!という気持ちにさせてくれる。試してみる価値はあります!