海棠桜(かいどうざくら)
近所に咲く桜に似ているけれど何か違うと思っていた
昨年春、その木が植わっている家の人に名前を聞くことができた
「かいどうざくら」
濃いピンクが何とも言えず愛らしい
阪神大震災の後、小さな苗木を植えたそうです
今は見上げるような木に育った
少し前、いいえこの木がこんなに大きくなるまでの月日は経った
風化させてはいけない思い出を違った形で見せてくれる
しかし
この木は近所の人に邪魔に思われていることを最近聞いた
私はたまにしか通らないから思わないだけかもしれないが、
そんなに邪魔だろうか
阪神大震災を思い出させるのだろうか
見上げて思う
通り過ぎて振り返って見て思う
最近は、幼稚園を誘致しようとしても
近所の人が反対するケースが多いと聞いた
子どもの声がうるさいから?
うるさいだろうか?
子どもは泣くもの、大きな声ではしゃぐもの
微笑ましいと思えるほどの心のゆとりはどうしたら生まれるのだろう
かいどうざくらの木を見上げながら思いました