台風12号

 写真は昨夕の西の空。台風が通過する前の空がとても印象的だったので写真に撮った。道行く人は写真を撮る私を見て思わず振り返っていた。お騒がせしました。

 

 台風12号は現時点で山口県西部とのこと。大雨で被害があったところはもちろんのこと、そして新たに大きな被災地が生まれませんようにと祈るばかりです。

 

 台風12号は、私たちの常識を覆すような進路を通って現時点にいる。ニュースは「異例だ」と言い続けている。異例とは何?とつい思ってしまう。私たちが経験しなかったただけではないのか。私たちが勝手に当たり前、常識と思っていたことが違っていただけではないのか。

 もともと大陸移動を何度も何度も繰り返して、今の私たちが知っている地球になっているだけで、地球は元から私たちの常識を超えてダイナミックに変化してきているはず。ニュースで耳にする「異例」と何と傲慢な自分たち本位な見方なのだろうと思ってしまう。知らなかっただけ、私たちの常識がかなり狭い範囲にあっただけではないのか。

 今年の夏の異例の暑さも人間もずいぶん関与しているかもしれない。でも私たちが知らなかったときにあったかもしれない。東北の津波も、古代の遺跡は「ここから下に住んでは津波の被害ある」と教えてくれていたと聞いた。中国地方の大雨の被害もハザードマップに合致しているとは何ということなのだろう。誰が、何の根拠で「大丈夫」「安全」と言って人を住まわせようとしたのだろうとどうしても思ってしまう。

 「避難指示」という言葉にも違和感を感じる。指示されてしまうから、命のもとであるその人そのものに危機感が薄れてしまうのではないのか。誰かが何とかしてくれるという発想になりがちになるのではないのか。そして被害が大きくなってしまうのではないのか。動物は本来は、ちゃんと危険を察知して動けるようにアンテナを持っていたのではないのか。そのアンテナをそれぞれ十全に機能させて、そして体が不自由な方にヘルプをして安全に避難できるようにするのが本当ではないのか。